調剤薬局 薬剤師の将来性「薬剤師過剰時代をどう乗り切るのか」

調剤薬局 薬剤師の将来性を考えると、これから先、厳しくなっていくことが予想されるという言葉をよく耳にしますが、現在のところ、就職先も給料も特に大きな変化はなく安定している状態です。

これから、どのような変化がでてくるのでしょうか?

調剤薬局 薬剤師の将来性はどうなるの?

調剤薬局 薬剤師の将来性は、今と同じような安定した職種として維持されていくのでしょうか?

薬剤師数が増加し、薬剤師が飽和状態になり、就職難の時代がやってくるという情報に不安になってしまう薬剤師も多いのではないでしょうか。

その背景としては、平成18年から薬学部が6年制となり、28校もの薬学部が新設されました。当然、卒業して薬剤師となる人数も増えてきますね。

厚生労働省の調査によると、平成22年から平成24年にかけて、2年間で薬剤師の人数は3535人 1.3%増加しています。このデータからも薬剤師の人数は増えていくのが確実となりそうですね。

ドラッグストアでは、薬剤師ではなくても「登録販売者」という資格があれば、薬の種類にもよりますが、薬の販売ができるようになりました。

薬剤師の需要が減っている中、供給は増えているというのが現状のようです。これから先、10年後、20年後には薬剤師を取り巻く環境は大きく変わってくることが予想されます。

調剤薬局 薬剤師の将来性~社会が求める薬剤師像とは~

調剤薬局 薬剤師の将来性は、薬剤師が社会から必要とされる存在になれるかどうかが鍵となってきます。

薬学部が6年制となった背景には、高齢化社会が進み医療費が増え続けている中、薬剤師が専門性を高めて、セルフメディケーションにおいて重要な役割を果たして欲しいという社会の希望が込められています。

セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当をする」(WHO定義)ということです。

わかりやすく言うと、体の具合が少し悪くなったり、軽いけがをした時に、自分で一般用医薬品(OTC医薬品)を買って手当をすることを意味しています。

このセルフメディケーションに薬剤師が大きく関わっていけるようになることを社会は期待しているのです。

例えば、風邪のような症状を訴える患者さんが薬局に訪れた場合、その患者さんの症状がOTC医薬品で対応可能かどうか、医療機関での治療が必要かどうか見極めるのが薬剤師の役割となります。

これは、かなりの高度な医学的経験と知識が必要となりますよ。

風邪症状と思われる熱や咳も、インフルエンザや肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、心不全による咳込み、ACE阻害薬による空咳、妊娠初期に持続する高体温など間違えやすい他の疾患が多くありますからね。

そこで薬剤師の判断が間違えば、OTC医薬品では治る見込みもない病気であるのに、全く見当違いの治療をしてしまう、また、妊婦の患者さんに至ってはお腹の赤ちゃんを危険にさらすことにもなってしまうのです。

この責任の重さに耐えうる専門知識と臨床能力を持ち合わせた高レベルの薬剤師を養成することを目標に現在の薬学部教育は行われています。

残念ながら、多くの薬剤師は、社会が求めているレベルには到達していないのが現状です。

調剤薬局 薬剤師の将来性を決めるのは現在の薬剤師の働き

調剤薬局 薬剤師の将来性は今働いている私たち薬剤師にかかっていると言っても過言ではありません。

これから先、多くの国民が医薬分業制度に疑問を持ち、薬剤師の必要性が低いと判断されれば、その結果が調剤報酬改定などに表れてくることになるでしょう。

今までは、私たち薬剤師はとても恵まれた状況でしたね。薬剤師免許さえ持っていれば、就職先は充分にあり、実務経験のない他職種からでも、ペーパー薬剤師でも転職可能という環境でした。

この恵まれた環境が、臨床能力に長けた薬剤師養成の機運を低下させてしまっていたのかもしれませんね。

現在、6年制薬学部では、過去の薬剤師教育の失敗を反省し、社会が認める臨床能力に長けた薬剤師を養成するため必死に取り組んでいます。薬学生も今まで以上に勉学に励んでいます。

現役の私たち調剤薬局 薬剤師も負けないように自分の能力を高めていく努力をしていかないといけませんね。

調剤薬局での仕事は、各調剤薬局により扱う薬品数は異なり、少ない調剤薬局では500薬品くらい、多い調剤薬局では3000~4000薬品となります。

少ない薬品数しか扱わない調剤薬局でワンパターンな処方箋の対応ばかりくり返す仕事を長期間することは、薬剤師のキャリアとしてはマイナスとなります。

なるべく多くの種類の薬品についての知識を持ち、様々な処方箋に触れることがあなたの薬剤師キャリアを高めてくれますよ。

もし、今の職場では充分な成長が期待できないと思う場合は転職という選択肢もありますね。

しかし、転職は今まで慣れ親しんだ環境から新しい環境に飛び込むことになるので、精神的にも体力的にも大きなストレスとなることもあります。軽い気持ちでの転職は控えてくださいね。

慎重に転職を考えるという点では、転職サイトに登録するというのは良い方法ですよ。コンサルタントが相談に乗ってくれて、あなたの希望する条件の求人を見つけてきてくれます。

多くの求人を比較することにより、冷静で客観的な視点からあなたのキャリアアッププランを考えることができます。

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