眼科 門前薬局の薬剤師は楽って本当でしょうか?

眼科の門前で働くというと、簡単な業務内容のイメージが強いかと思いますが、実際のところをご紹介したいと思います。

眼科 門前薬局での調剤と特徴は?

他科に比べ眼科の門前薬局では、調合がなく、ほぼ点眼薬の調剤になりますので、種類が限られます。内服薬は、処方されても抗生剤・抗アレルギー薬くらいです。

このように、調剤時間が短くなる分、投薬時間に時間を割け、患者さんと十分なコミュニケーションがとれるというメリットがあります。

眼科 門前薬局の患者さんの層と処方内容は?

加齢とともに、白内障・緑内障の患者さんが増え高齢者の方は年間を通じ多く来局されます

白内障の手術を受ける患者さんでは、抗生剤を含む数種類の点眼薬が処方されます。術後の細菌感染を防ぐため、点眼薬の使用方法含め丁寧なケアが必要です。

また、緑内障で通院している患者さんには、服用してはいけない内服薬がある旨を必ず伝え、併用薬に注意してもらいます。緑内障・閉塞隅角緑内障・急性狭隅角緑内障に禁忌と記載されている薬剤は多数存在し、抗コリン作用・交感神経刺激作用により眼圧を上昇させる恐れがありますので、薬剤師もお薬手帳で確認が必要です。

結膜炎の患者さんは年齢層問わず、通年いらっしゃいます。症状が重篤な場合は、内服の抗生剤やステロイドが併せて処方されますので、併用薬・アレルギー歴なども含め確認しましょう。

ほかに、アレルギーの患者さんが特に2~4月の花粉症シーズンに増えます。眼科で点眼薬と一緒に抗アレルギーの内服薬を処方してもらう方も多くいます。薬に関する副作用などの説明だけでなく、花粉症について生活習慣のアドバイスなどできたら良いですね。

また、もし、門前の眼科がレーシック治療を積極的に行っている場合は、ドライアイの治療薬や、その手術前・手術後に使用する点眼薬も数種類処方されます。レーシック専門医の門前薬局では、患者層は若年~中年層が中心となります。

眼科 門前薬局の薬剤師が医薬品の取扱い・保管で患者さんに気を付けてもらうことは?

患者さんのご自宅での点眼薬の保管について指導すべきことがあります。特に高齢の方で、点眼薬はすべて冷蔵庫で保管しているという方がいらっしゃいます。

本来保管は、直射日光を避け、なるべく涼しい所が適していると伝えましょう。薬剤の性質によっては、冷蔵庫の保管に適さないものもありますので注意が必要です。もちろん、添付文書で冷所または冷蔵保管等の指示がある点眼薬は、室内に放置すると品質が低下す場合がありますので、凍結を避けて冷蔵庫で保管するよう伝えます。

また、防虫剤や開封した湿布薬の近くに保管しないよう指導も必要です。 開封した湿布薬・防虫剤 ・芳香剤などに含まれる揮発成分は、プラスチック容器を透過する性質があります。薬液に入ると、点眼時に刺激を感じることがありますので、保管場所には注意が必要です。

眼科 門前薬局でのジェネリック医薬品変更での取り組みで注意すべき点は?

内服薬と違い、点眼薬の処方が多い、眼科の門前薬局ならではの注意点があります。点眼薬の場合、メーカーによってボトルの形状・色が大きく変わってしまうことがあるので、デザインで点眼順序を覚えている患者さんには、ジェネリック医薬品への変更時、十分確認が必要です。

また、メーカーによっては、ボトルの構造上、1回に1滴、薬液が出ればいいところ、ぼとぼとと何滴も液が出てきてしまう点眼薬もあります。この場合は、あらかじめ薬剤師がメーカーからのサンプルなどで確認してから、患者さんのデメリットとならないようなジェネリック医薬品を選択し勧める必要があります。

眼科 門前薬局の薬剤師は服薬指導でお伝えすることは?

中年層以下では、コンタクトレンズを使用している患者さんが多いので、投薬時には必ず確認しましょう。ソフトコンタクトレンズは薬物を吸着しやすい性質があるため、防腐剤などの成分を吸着し、角膜障害を引き起こすことがあるためです。

点眼薬が2種類以上処方されている場合は、間隔をあけることと、点眼順序の指導が必要です。間隔は、特に医師からの指示がない場合は少なくても5 分です。

順序は、最初に点眼した薬のほうが結膜嚢から排出されやすいので、一般的には主剤を最後に使用します。また、涙のpHに近い中性の点眼薬は、低刺激で流涙が少なく、眼内移行の効率が高まるので先に使用します。

懸濁性・油性点眼薬は、効果発現が緩やかで長いので、最後に点眼するように伝えましょう。ただし、薬剤の種類によっては懸濁性点眼薬であっても先に使用することもありますので、処方意図などあらかじめ処方医に確認しておくと良いでしょう。同様に眼軟膏は水性点眼薬をはじくので最後に塗布します

点眼薬を使用した後に、甘味や苦味を感じる方もいます。ドライアイに処方されるムコスタ点眼液UDでは苦味を感じる患者さんが多く、ひどい方は吐き気を催すこともあります。点眼後は目がしらを1~5分軽く押さえてから目を開けるよう指導しましょう。

他には、点眼液を多く滴下すれば、より効果があると思い込んでいる患者さんも多くいらっしゃいますので、眼内に滞留できる液量は限られていること、むしろ点眼薬によっては、何滴も点眼薬を滴下することで角膜を傷つけてしまうなど副作用の原因となるので目の洗浄目的などでない限り1滴で十分であるとお伝えすることも大切です。

防腐剤の入っていない抗生剤の点眼薬など、用事溶解型点眼剤は、すぐに使用する場合は、薬剤師があらかじめ溶解してお渡しすると親切ですので、投薬前に患者さんに確認しましょう。ただし、溶解後は有効成分が不安定になるため、決められた期間内のみでの使用となります。点眼薬を使用する時期の確認が必要です。

まとめ

いかがでしたか?

他科に比べ軽い処方が多いのが眼科の門前薬局の特徴ですが、薬剤師が患者さんに指導すべきことはたくさんあります。調剤よりも、服薬指導に注力したい薬剤師さんにはぴったりの職場になるかもしれません。

他にも、ルテインやブルーベリーなど、サプリメントに興味がある患者さんが多いのも特徴で、薬剤師として然るべきアドバイスができるように自身で勉強しておく必要もあります。

眼科といっても、白内障やレーシックの手術に特化している医療機関の場合、処方内容も大きく異なります。事前に、転職サイトを利用しコンサルトに確認しておくことをお勧めします。

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