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「調剤薬局の薬剤師はレベルが低い」と言われないためのポイント

調剤薬局の薬剤師に求められるレベルは、医薬分業の進展などに伴い次第に高まってきています。

しかし、私たち薬剤師は、まだ医療現場で確固たる地位を確立するまでに至っていないというのが現状です。

それどころか、医療従事者や患者さんからは、私たち薬剤師のレベルが低いという声が聞こえてきています。

これから、薬剤師がレベルアップしていくために必要なことは何なのか考えていきましょう。

調剤薬局の薬剤師はレベルが低いと言われる要因

調剤薬局 薬剤師は、レベルアップのために弛まぬ努力をしてきたでしょうか?それともレベルアップのための努力を怠ってきたのでしょうか?

この20年間で医薬分業は大きく進歩し、今や医薬分業率は7割に達してきています。薬局調剤医療費は6兆円を突破し、薬局に従事する薬剤師の数も15万人を超えています。

かなりの急成長を遂げている薬局業界なのですが、この成長は厚生労働省の医薬分業の推進という政策によって後押しされて作りだされていることは確かですね。

調剤報酬に経済的インセンティブを設定し、調剤薬局の新設を促しました。そして、そこから薬剤師の雇用が生み出されているのです。

このような背景のもと売り手市場の薬剤師求人は、薬剤師の国家資格を持っていれば誰でもいい、薬剤師の頭数さえ集められたらそれでいいという状況でした。

そのため、優秀な薬剤師も未熟な薬剤師も「薬剤師」という同じラベルを貼られてしまっていました。

積極的に業務に取り組み、勉強している薬剤師にとっては、評価をされ認められるという機会はありませんでした。

そのため、知識を深めるなど必要とされる薬剤師への努力をしている薬剤師にとっては、報われないことばかりでした。

薬剤師不足の状態では、向上心に欠け、熱意のない有資格者でも、調剤薬局は高い給料で受け入れなくてはいけないのでした。

このように私たち薬剤師は、国家資格を取得後は何も苦労することなく職を見つけることができ、能力のあるなしに関わらず薬剤師としての給料を頂いてきてしまっていたのですね。

このような長年の恵まれた労働環境が、私たち薬剤師のレベルを低くしてしまったのかもしれませんね。

調剤薬局の薬剤師がレベルアップするために!!今の薬剤師に足りないものとは?

調剤薬局の薬剤師はレベルアップするために、現在の薬剤師に足りないものを身につけていかなければいけませんね。

コミュニケーション能力

まず、現在の薬剤師に足りないものと言われて一番に挙げられるのがコミュニケーション能力です。

私たち薬剤師は、医師の処方箋と患者さんとの間に存在する職業です。そのため、医師との意思疎通、患者さんとのコミュニケーションは避けては通れないこととなりますね。

患者さんとの会話では、形式ばかりの服薬指導を行い、患者さんの立場に立った思いやりのある言動を取ることができないと、患者さんからの信頼を失ってしまうと言う結果も起こってしまいます。

また、薬剤師としての知識やスキルに自信がないため、医師への意見や提案ができない、などの問題も出てきています。

事実、薬剤師としてのスキルの未熟さから、医師の治療の妨げとなるような服薬指導をしてしまうことも指摘されていますよ。

例えば、スタチン系薬の処方に関して、副作用である横紋筋融解症の筋肉痛など副作用症状を強調しすぎてしまい、患者さんを不安にさせてしまうなど、特に副作用の説明には注意が必要です。

服薬指導は、持っている知識を披露する場ではありません。患者さんに不安を与えるような注意や副作用の説明に関しては医師からも注意してほしいと苦言がでています。

私たち薬剤師が教科書や添付文書で知識を身につければつける程、患者さんとの知識レベルの差は広がってきてしまいます。

しかし、上手に患者さんとのコミュニケーションを取ることができなければ、薬剤師の知識は患者さんのために使われることはありません。

知識とコミュニケーション能力両方を兼ね備えていなければ、私たち薬剤師の仕事は成り立たないのですね。

向上心、やる気

1970年代から始まった医薬分業推進により、調剤薬局が爆発的に増え、それに伴い薬剤師求人も増えました。

売り手市場の薬剤師求人では、しっかりとした薬学的知識や経験がなくても薬剤師免許さえあれば、就職できる状況が長く続いてきてしまいっています。

努力しなくても、就職できるという環境は、私たち薬剤師を甘えさせてしまいますね。

そのため、薬剤師としての専門性を高める努力を重ねる、向上心のある薬剤師が少なくなってしまっている現状があります。

医療の高度化に伴い薬剤師に対しても高い専門性が求められるようになってきましが、今まで通りの調剤を行うことをメインとする仕事からさらにレベルアップしようとするやる気が見られるかどうかが、これからの薬剤師に重要になってくると思います。

私たち薬剤師は女性が多く活躍する職種です。調剤薬局は、結婚しても出産しても続けていける職場として、多くのママ薬剤師が働いています。

ママ薬剤師の多くは、パート薬剤師として短時間の勤務時間でライフワークバランスを考慮して仕事を続けています。

調剤薬局で働く薬剤師の大多数がパート薬剤師であることから、このママ薬剤師のレベルが薬剤師のレベルを決めてしまっていると言っても過言ではない状況です。

そんなパート薬剤師の悩みの1つとして「勉強する時間が取れない」という声が多く聞こえてきますよね。

実際に、子育てをしながら働くことはとても大変なことなのですが、医療従事者として多くの健康と命に関わる仕事をしているということを考えると、現状に甘えていると言われてしまうかもしれません。

忙しいから、子どもがいるから、勉強会が夜だから出られない、と言うのは社会から見ると薬剤師としての知識を深める努力を怠っていると見えてしまいますね。

患者さんの健康と命を預かる医療従事者としての自覚、プライドを持ち、指示待ちの姿勢を改めることが薬剤師のレベルアップに繋がっていくと思います。

やる気があり、向上心を持った薬剤師がもっと積極的に他職種連携の一端を担っていくことを社会からは期待されています。

調剤薬局 薬剤師のレベル底上げのため、世の中は動き出している。取り残されないために!!

調剤薬局の薬剤師がレベルアップして、薬のスペシャリストとして活躍するのを国は私たち薬剤師に期待しています。

調剤薬局は、かかりつけ薬局として「薬剤情報の一元管理」「24時間対応・在宅対応」「医療機関との連携」などの機能を求められています。

薬剤師の仕事として、患者さんの1人1人に対して適切な服薬指導を行い、治療や療養についての情報を提供、疾病重症化防止の手助けができるかどうか、あなたはこれらの働きが出来ていますか?

これからは、調剤薬局でも薬剤師のレベルを正当に評価する制度を設け、それに応じて賃金や待遇に差をつけるべきという意見も多く出てきています。

向上心を持ち、勉強する姿勢を忘れない、努力している薬剤師と調剤しか出来ない薬剤師が同じ待遇で働いている環境に不満を持つ薬剤師もいますね。

調剤薬局の求人では、「薬剤師」が求められるのではなく「優秀な薬剤師」が求められてくる時代が近づいていますよ。

薬剤師にも競争社会がやってきて、そこで成長した薬剤師だけが必要とされる人材となっていくシステムが出来てくるでしょう。

時代の流れに取り残されてしまわないように、あなたも時代と共に変化し続けなければいけないのです。

もし、薬剤師の国家資格を持っていて、今は薬剤師の仕事をしていないけど、いずれ薬剤師として働きたいと考えている人は、なるべく早く薬剤師として仕事に復帰することをおすすめします。

資格を持っているだけで実務経験がない薬剤師でも必要とされる時代は、これから先もずっと続くとは限りませんからね。

現在パート薬剤師として働いている人もあなたの10年後20年後のキャリアを考えてみて下さい。

いずれ正社員となって責任ある仕事もできるようになりたい、または経営に参画したいなど目標をしっかりと持つといいと思います。

世の中の薬剤師たちがレベルアップしていく中、あなただけが取り残されないためにも、あなたを成長させてくれる、時代の流れに敏感な職場で働くことが大切になってきますね。

10年前と何も変わらない仕事状況の調剤薬局では、あなたは成長できないかもしれません。現在のあなたの職場はどうですか?

新しい薬についての情報や最新の医学情報に触れ、常に勉強していく薬剤師となるためには環境も大切ですよね。

現在の職場でも成長できると思う人は、現在の職場でのキャリアアップを目指すことをおすすめします。

一方、現在勤務している調剤薬局では将来の希望が持てないからという理由で転職を考える人も多くいますね。

薬剤師レベルを上げるためには、環境を変えるということも選択肢の1つですよ。また、違う診療科の処方箋の調剤も経験したいからと転職に踏み切る人もいます。

そんな、転職により優秀な薬剤師へのレベルアップを希望している人には転職サイトへの登録がおすすめですよ。転職サイトに登録すると、コンサルタントがあなたの転職をサポートしてくれます。

レベルが低いと言われない薬剤師を目指すのならば、研修や教育に力を入れている調剤薬局や社内試験などで能力を評価するシステムのある調剤薬局を選ぶのもいいかもしれませんね。

そのような、厳しい環境に自分をおくことは勇気のいることですが、ぜひコンサルタントと相談して慎重に転職先を探してみて下さいね。


執筆者情報

株式会社ドリームウェイ調剤薬局薬剤師の求人を探しませんか? 編集部

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