子供好きの薬剤師にお勧めしたい小児科の門前薬局!ただし、薬局の選択で気を付けることは?

小児科 門前薬局と聞いて、調剤が大変そうというイメージをもつ方が多いのではないでしょうか。子供好きだけでは務まらない、小児科の門前薬局の業務内容をご紹介します。

小児科 門前薬局の特徴は?

小児科の調剤と言えば、みなさんの想像通り散剤と液剤です。薬局の設備によって、これらを調剤する薬剤師の負担、過誤に対する安全性は大きく異なります。大手チェーンの薬局では、多くの薬局が、監査システムを導入しています。

小児の体重あたりの換算、秤量の確認、薬剤の確認などすべて調剤記録を残すことで、監査を確実に行い、また投薬後の患者さんとのトラブルを防ぐことにも役立っています。

散剤では、自動分包機が入っていれば、喘息やてんかんなど、長期処方の調剤の負担を減らすことができます。ただし、小児科の門前薬局の処方の多くは、処方日数が数日と短期間である急性疾患ですので、手で散剤を撒く技術は必須です。

液剤に関しては、自動で調剤する機械は存在しますが、あまり普及していません。液剤同士の混合した時の配合変化を確認してから調剤します。処方日数が長期の場合は、原則原液にてお渡しします。調剤に関するルールは薬局により異なりますので、確認しましょう。

小児科の門前薬局でのジェネリック医薬品への変更は?

公費の適応により、小児科の患者さんでは負担が全くない方がほとんどです。数年前までは、価格に関するメリットがないので、ジェネリック医薬品を選択しない保護者が大半でした。

しかし、今は、メーカーの努力で、先発品より味が飲みやすくなっている医薬品などもあることや、以前より、自己負担がなくても医療費削減に協力したいという保護者が増え、ジェネリック医薬品を選択する方が多くなっています

服用したことがある成分の薬剤でも、メーカーにより形状や味が異なりますので、お薬手帳を確認しながら、服薬指導時にその旨をお伝えするようにしましょう。

小児科の門前薬局で調剤するときの注意点は?

処方箋で複数の散剤や液剤が処方されている場合は、混合すべきか、別にするべきか確認します。調剤加算の算定が変更することがあるので、調剤前の処方箋監査時に確認します。処方医から、処方箋上に指示がある場合もあります。

例えば、急性疾患で抗生剤と、痰切り・咳止めなど対処療法の薬剤が処方された場合、抗生剤のみ別包にすることが多いです。

抗生剤で、下痢など副作用が生じたときに中止するためと、症状が改善されれば対処療法の薬は中止しますが、抗生剤は耐性菌予防のために、1,2日で中止せず、ある程度日数分服用継続する必要があるためです。

また、まれですが、旅行用や予防のために処方してもらった薬剤の場合(保険適応外)、混合せずに1種類ずつ調剤して欲しいという患者さんもいます。

散剤が複数処方された場合は、薬剤の色が同一のときは、色線を引いて区別するのか、薬名を印字するのかなど薬局のルールや患者さんの要望に従います。

兄弟で一緒に受診する方も多いですが、その場合も兄弟で分包紙に色線を引くか、名前と薬名を印字するなど、飲み間違えないように調剤する時点で工夫が必要です

小児科 門前薬局の患者さんの状況は?

お子さんと親御さんや保護者が来局されます。最近は両親共働きの方が増え、祖父母が来局する場合も多いです。来局履歴のある患者さんでも、いつも来局しない父親や祖父母が来局した際は、薬の飲ませ方など把握していないことがあるので、投薬時に確認しましょう。

1日の中での繁忙時間は、保育園が終わってから駆け込み受診する患者さんが多く、処方医の診察時間にもよりますが、薬局は18時前後から混雑する場合が多いです

小児科 門前薬局の薬剤師は服薬指導で気を付けることは?

服薬指導では、薬効や副作用を説明する他に、小児科の門前薬局で特徴があるのは、用法の服用時点に注意すべき点です

保育園に通っているお子さんの場合、1日3回の処方ですと、昼に保育園で服用できない場合があるので、処方箋監査時に保護者に昼の服用が可能か確認する必要があります。

薬剤の特性や、患者さんの生活スタイルによって、用法を1日2回に変更する場合や、服用時点を昼は服用せず、朝・帰宅時と就寝前と変更する場合などがありますので、処方医に疑義照会にて確認します。

また、散剤や液剤をそのまま服用できないお子さんには、薬剤を他の食べ物や飲み物に混ぜて服用させる方もいます。

一部の薬剤では、酸味のあるものとミックスすることで苦味が増してしまうことがありますので、都度、薬をどのように服用しているのか確認してお渡しします

他に、皮膚科でなくても、症状の軽い虫刺されや、おむつかぶれのある患者さんには外用薬が処方されることがあります。

ステロイド薬が処方されることもありますが、抵抗のある保護者の方は未だに多いので、短期間の局所の使用であれば問題ない旨など説明して、安心して使用できるようにお話しましょう。

まとめ

いかがでしたか?小児科の門前薬局では、特に薬を服用させることに慣れていない保護者に対し、的確な服薬指導により、薬剤師として貢献できることは多く、やりがいがあります。何より、子供好きの薬剤師には、かかりつけで来局するお子さんの成長も見守れて楽しい職場となります。

また、小児科の門前だからと言って、一概に調剤業務の負担が大きい訳ではありません。薬局の施設の機械化や、薬局のルールにより状況は大きく異なります。

子供好きというだけで、安易に小児科の門前薬局へ転職を決めてしまうと、「想像と違っていた」となりかねませんので、事前に転職サイトを通じて薬局の状況を情報収集し確認することをおすすめします。

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