調剤薬局が24時間対応ってどういうこと!?

調剤薬局が24時間対応とは、どういうことなのでしょうか?コンビニのように24時間営業を行う調剤薬局が増えてくるということなのでしょうか?

2014年度診療報酬改定によって、基準調剤加算を取るためには、24時間調剤対応及び在宅医療をできる体制の整備が必要という条件が記載されたことにより、私たち薬剤師の間で大きな話題となっています。

調剤薬局の24時間対応とは?

調剤薬局は24時間対応を社会から求められています。以前から薬局入り口などに緊急連絡先の電話番号を提示して、薬局閉店後でも対応できるようにしている薬局は多くあります。

また、夜間救急対応している総合病院の門前では、医療機関の要請で近隣の調剤薬局と協力して輪番制で土日や夜間の処方箋に24時間対応できるようにしているところもあります。

2014年度診療報酬改定で、出てきた調剤薬局の24時間対応とは、今までの対応とどのような違いがあるのでしょうか?

以前までは、基準調剤加算の基準として「開局時間以外の時間において調剤を行うにつき必要な体制が整備されていること」という記載でしたが2014年調剤報酬改定では、

基準調剤加算1の基準には、「当該薬局を含む近隣の薬局と連携して24時間調剤並びに在宅患者に対する薬学的管理及び指導を行うのに必要な体制が整備されていること」

基本調剤加算2の基準には、「当該薬局のみで、24時間調剤並びに在宅患者に対する薬学的管理及び指導を行うのに必要な体制が整備されていること」

と記載されています。

以前までの記載と2014年調剤報酬改定後の記載の違いとしては、24時間調剤と明確に記載されているところがあります。

夜中であろうと早朝であろうと調剤の必要があれば応じなければならないという意味合いが込められているのを感じますね。

調剤薬局の24時間対応、実際の薬剤師の働き方に変化はあるの?

調剤薬局の24時間対応に関して、薬剤師の働き方も変わってくるのでしょうか?

実際に調剤薬局で働いている薬剤師K子さんの場合

K子さんは総合病院門前の調剤薬局で管理薬剤師として働いています。

K子さんの調剤薬局では、患者さんからの時間外緊急連絡の電話が管理薬剤師であるK子さんの携帯に転送されてくるようになっています。

以前から薬局の目立つところに緊急連絡先が掲示してあり、時々電話がかかってくることがありました。

患者さんからの電話は、お薬についての不明な点や質問がある場合など、電話での対応で済む場合が多く、今までで調剤が必要となる場合は年に数回だけでした。

また、数年前に門前の医療機関から日曜や祝祭日も調剤薬局を営業して欲しいと要望がありました。

しかし、日曜、祝祭日の処方箋枚数は10~20枚程度と予想され、その少ない処方箋枚数に対して薬剤師と薬局事務を数名常駐させて対応することは、限られた薬剤師人数でやりくりしているK子さんの調剤薬局の現状ではとても難しいとお断りしていました。

2014年調剤報酬改定後、どのようになったのでしょうか?大きな変化はあったのでしょうか?

患者さんからの緊急連絡の電話転送は、今まで通りK子さんの携帯に繋がるようになっていますが、特に頻繁に呼び出されるわけではなく、対応も今まで通りで過ごしています。

以前と変わらない状況のままでも、24時間、速やかに調剤できる体制を確保しているということですね。

基準調剤加算をとれる各薬局では、今まで通りの対応で24時間対応という体制を取れている所が多いようです。

また、多く薬剤師を確保することが難しく、現在も日曜や祝祭日の営業に関する門前病院からの要請には答えることができていません。

この点でも、以前と働き方に変化はないようです。

K子さんの働き方に変化がないのは、今のところ、患者さん側の24時間対応に関する需要が特に多くないということが言えますね。深夜、早朝の調剤の必要性がこれから増えるようなら、もちろん薬剤師の働き方も変わってきます。

調剤薬局の24時間体制が求められている背景

調剤薬局に24時間体制を求めるのは、どのような理由があるのでしょうか?

厚生労働省は、医療費削減の観点から在宅医療への流れを作りたいと考えています。

在宅医療へ関わっていくためには、調剤薬局が「かかりつけ薬局」として24時間体制で患者さんに向き合うことを求められています。

患者さんが病院を退院後、かかりつけ薬局として在宅医療に薬剤師が積極的に関わっていくことは、今後、私たち薬剤師の地位の向上にも繋がっていくと考えられます。

現在、有料老人ホームなどにまとめて薬を届けに行っている調剤薬局はあるかもしれませんが、在宅医療の広がり自体がまだ充分ではないので、薬剤師の在宅医療への関わりもまだまだこれからというところのように思えます。

これから、在宅医療が必要となる患者さんが増えてきたら、積極的に薬剤師も24時間対応で在宅医療に関わっていくことが必要となってくるでしょう。

調剤薬局勤務の薬剤師は、勤務時間終了後に外出先や自宅でくつろいでいても、いつでも呼び出されたら、仕事をしなくてはいけない状況になることも考えられますね。

積極的に在宅医療に取り組んでいきたいと思っている薬剤師の方や、地域に密着した薬剤師として働きたいと考えている方は、現在の大きな社会の流れに挑戦してみるのもいいかもしれません。

在宅医療への取り組みは、調剤薬局によって大きく異なってきます。

現在勤務している調剤薬局では、あまり在宅医療への関与が期待できないという場合は積極的に在宅医療に取り組んでいる調剤薬局に転職を考える人もいますよね。

また、病院勤務していた薬剤師が在宅医療に関わっていきたいと、調剤薬局に転職を希望することもありますよ。在宅医療に興味がある薬剤師は、調剤薬局側も欲しい人材として好条件で転職できるかもしれません。

このように、はっきりとした目指すべき転職の形を持っている人には、転職サイトへの登録をおすすめします。

希望する条件をコンサルタントに伝えると、あなたの希望に合った転職先を見つけてもらうことができます。

もし、在宅医療へ薬剤師として取り組んでみたいという意識があれば、きちんと在宅医療の実績がある調剤薬局を紹介してもらえますね。

その他、給料、勤務時間などの条件もあなたの希望に合った転職先を見つけて下さいね。

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